橘たかし no 皆の仲間: 新年に向けて

2019-03-31

新年に向けて

明日、新年号が発表される。 

今テレビでは”平成”を懐かしむ番組が目白押しだ。

 ”たまごっち”や”ウーパールーパー”を懐かしむのも結構だが厄介な”平成”がやっと終わる事の感慨の方が強い。

 ”平成”が始まった西暦1989年から悪夢が始まった。

土地バブルが弾け日経平均株価(Nikkei225)が3万数千円から転げ落ちるように7千円台に落ち今尚、迷走している。

土地神話に代表されるインフレ抑制のため政府および日本銀行の高金利政策が引き金となり銀行の貸し渋りにより国内経済がボロボロになった。

そこから政府の誤政策が始まった。

日本が駄目なら世界に討って出ようとグローバリズムを突き進んだ。

その結末がアベノミクスによるマイナス金利だ。

(追記)

”マイナス金利”とサラッと述べたが誤解を恐れず分り易く解説する。

資本主義の妙なところは”お金”だけは黙っていても増えるところだ。

今、日本の銀行に預金すると年利0.01%の利息が付く。

つまり投資ないし労働しなくてもお金を得る事ができる。

ところが今、政府にお金を預けると受け取る際、手数料(マイナス金利分)を支払ったお金しか返ってこない。

損をしてもでお金を預けるとは一体どんなメリットがあるのか。

諸説あるが、ここでは二つ紹介する。

一つが今はマイナス金利だが、いずれ金利が上がってプラスになるのを期待して預けている。

二つ目が損をしてでも安全な資産を得たいという心理からだ。

つまり、もっとも安全とされる資産運用が銀行への預金だ。

しかし銀行にも破綻するリスクが伴う、その際、保証される額は一千万と利息分にしかならない。

つまり銀行へ預金するより額が減っても政府が破綻するリスクが少ないと判断しての行動だ。

これは当初、政府ないし日銀が予想だにしなかった現象だ。

当初、日銀が国債を買い戻せば市中銀行は日銀の当座預金を減らし融資を増やさざる負えなくなるという目論見だった。

それが当座預金は一向に減らなかった。

市中銀行の言分は融資しようにも借り手が無いだ。

企業は設備投資しない個人も住宅、マイカーローンを組まない。

そして融資先として〇ルガ銀行が選んだのが一括借り上げ方式のアパート経営者だ。

違法すれすれの行為に及んでしか融資先がなかったという悲しい結末だ。


私は神を信じないリアリストだが今回だけは早く悪夢の”平成”に別れを告げて名前は何でもいいので新年に期待したい。

(追記)

4月1日午前11時40分、新元号が”令和”と発表された。


人間の叡智だけでは、どうにもこうにもならなくなった今、神憑り的な何かを期待してるのは私だけだろうか。

注釈:本文と写真は何の関連もない

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